「じゃあ、入谷くんと相崎さんはどっちもね。
調理兼接客で忙しいと思うけど、よろしく」



ここは冷静に実行委員が場を収める。

けど、ちょっと待って!



「こ、コスプレするのはちょっと……」


「元々調理も衣装かかりも小道具も全員着てもらうつもりだったから」


「文化祭サイコー!」



誰かが叫ぶけど、最高じゃないって!


コスプレなんてしたことない。

恥ずかしすぎる。



「着ぐるみなら……」


「はい、次。小道具してくれる人ー?」



私の言葉はスルーされてしまった。


悲しい……。

着ぐるみなら顔も隠れるからいいけど、コスプレは無理!



だけど、あっという間に役割もどんなカフェかも決まってしまった。