【紫・長編】「年代記三部作/ナグサ」(スト漫のシナリオ)

んと頷いた。
では、と市場へ馬車をむけた。狭くるしい道を詰め所で貰った手形を見せては器用に走ってく。
もう少しスピードを下げても良いのではないかとナグサは思った。先ず肉の卸だ。卸市場で肉の専門家に相場を聞いて、競りにかけてゆく。
肉の部位でも値段が変わっていくのがナグサには珍しかった。金貨一袋に変わったそれを、よっこらしょと馬車に乗せると「米を換金してきますので金貨を見張っててください」と言われナグサは了解した。米の場合ナグサの手が無い為、シンラは米の競り場まで二往復した。
そして金貨二袋と銀貨一袋抱えてきた。
「これで後は王宮に納めたら終わりです」シンラが言うとナグサは少しどきりとした。

いよいよだ。

王宮内就業候補としては、最初の一歩である。
どんな出会いが待ってるのかを期待したナグサであった。

王宮内でも王侯貴族が住まわう建物に導かれ荷馬車を入口で預けた。代わりに木製の台車を借り換金した全部の袋を乗せた。そのまま王に謁見の意をとなえると了解の意が叶った。

台車を押しながら「シンラ様謁見の儀を」と高々と声が広間にこだまする。王宮の広間は彩色ふんだんに絹で飾られた明るい空間だった。
「王様。只今草原から戻りました。」以下に輸入品を