③青年の独白


青年は思い呻いた。「何故、彼女なんだ何故僕の大切な女(ひと)なんだ」
確かに豊かな資源あふれる国じゃないけど「何が足りない。何故果実や牛馬や穀物じゃない。他に居るだろう。もうじき召される命は」僕は、僕は彼女しか要らないのに。
どれだけの想いで、今の関係を気づいたと思う。彼女が僕に笑ってくれる、僕を見て笑ってくれる。好きなんだ。大切なんだ。失うなんて許せないんだ。狂おしい恋心は彼女が僕を受け入れてくれて、暖かな日差しに変わったのに。どうして僕から彼女を奪う。奪うなよ。僕はまだ彼女と一緒に生きてたいんだ。
幸せを求める事がそんなに罪なのか?

何がドラゴンなんだ。それがどうした。僕に必要とされてないのならば、飢え死にしろよ。
飢餓の為に狂いつくせよ。


取り戻す彼女は必ず。必ず。