不器用少女の恋



「望みがあるなら…それが尽きるまで諦めてんじゃねぇよ…」

その声が痛くて。

切なくて。

あまりにも苦しくて。

不覚にも、少し泣きたくなった。


「瑆、」


「わり、でも後悔だけはしてほしくねぇよ、俺は」


「ああ、わかってる」

お前の気持ちは。


「足掻く。俺も」

俺は瑆に笑顔で言うと、瑆も笑った。


「キャーーー」

なんだ?

校門の方が騒がしいな。


「なにかあったのか?」

瑆も気になっているようだ。

俺は窓の外を覗き込む。


「うわ、」

思わず声が出た。


「どうし…うわ、」

続いて外を覗いた瑆も声を出した。

校門には女の群れ。

ぜってぇ入りたくねぇ。

近寄りたくもねぇ。