遠藤と廊下を歩きている途中に誰かに呼び止められた。

「社長。」

振り返ってみると…


「ええっと〜確か、、」

「宣伝部の榊原です。」


「あぁ!榊原君ね!よく噂には聞いているいるわ。一生懸命働いてくれて本当にありがとう。」


それにしてもイケメンな社員だなぁ。と心の中で思った。


「やっぱり…俺の目は間違ってなかったよ。絶対モノにする。」

「ん?なに?」


「なんでもありません。藤堂財閥との取引成立おめでとうございます。」

「ありがとう!」

「社長、そろそろお車の方に。」

「あ、そうだった!」

黙って見ていた遠藤が喋りだした。


「そうですか。では失礼します。」



そう言って榊原君は去って行った。

歩き方までかっこいいなぁ。


と、ボンヤリ思った。