ー“伊月…返事してよ……お願い…”
頭の中で見たこともない記憶が流れ込んでくる
「月子…?」
斎藤さんは驚いたように私を見た
「え……?」
「ぼーっとしてた。…嫌なことでも考えてたのか?」
「……多分。二度と見たくない…わ。」
「大丈夫か?」
「大丈夫?私を誰だと思って……っ。」
可笑しい
私は直感でそう感じた
口調が自分でも知らず知らずおかしなことになってる
「コホン。ええ、大丈夫ですよ。すいません、ぼーっとしてて。」
…何とか大丈夫、かな?
皆の反応を見る
「大丈夫だけど、熱でもあるのか?」
「そ、それはいかんなっ!!今すぐにでもここを出て…、」
「待て待て、近藤さん。月子が熱なんかある理由、」
「月子ちゃん、熱あるみたいだから今夜は僕のところにおいで?付きっきりで看病してあげるから。」
沖田さんは私の所へ駆けつけ額に唇をおとした
「っ!!!?」
「ふふふ、可愛い。」
沖田さんは妖美に微笑んだ
その後土方さんが沖田さんを怒鳴りつけ、永倉さんたちはお酒を大量に飲み始めてこの場がより騒がしくなったのは言うまでもない。


