「そろそろお座敷へとご案内致しますわ。」
その後女将さんへと案内されたお座敷は広々として落ち着いた雰囲気のある部屋だった
ただ一つを除いて
「あれはなんだ?」
女将さんが帰った後気になる事をみんなに投げかけてみた
それは部屋の壁に飾ってある一つの鏡があった
「不思議な鏡ですね。」
「そうか?俺には不気味に見える。」
「怖くないか?」
皆口々に鏡の事を話してる
月子と斎藤以外はそれは夢中になる程話していた
ちなみに月子と斎藤は隣同士で座っている
俺は2人の様子を伺いつつ会話に耳を傾けていた
「しんぱっつあんはどうなんだ?」
「へ?」
やばい聞いてなかった
「だーかーらー、見えるのか見えないってこと!つまり見鬼かってこと!」
「は?見えないもんは見たことねぇ。それよりも、さっさと…」
ガラ
「あらあら、皆はんそないなところで集まって話しせぇへんでも広いところで話しをしぃや。」
話を終わらそうと声をかけたら運が良いのか悪いのか女将さん達が料理を運んできた
「つい、何かに魅入られるようにこの鏡を見てしまった」
「鏡?あ、その鏡の事かしら。それは旦那が変な骨董屋で買うてきたもんや。それはあまり良くないらしいからなあまり見んほうがええよ。」


