「なので、月子さん大丈夫ですよ。」
「はい、ありがとうございます。」
永倉さんの背中から出た
「うん、いい子いい子。」
よしよしと、永倉さんに頭を撫でられる
それはもう豪快に
「わぁぁっ…!髪が崩れます!!」
「んな、こと気にしたら負けだ。」
「負けって…。」
髪が崩れるっていうのに気にしたら負けって
…理不尽すぎます
それに
そんなこと自信満々にいう永倉さんも理不尽すぎます
永倉さんはいい事言ってやった、みたいな顔をあからさまにしてるし…
「…ふふふ。」
「月子…?」
「月子さん……。」
「ふふっ…、負けっ、て…ふふふ。」
永倉さんと山南さんは驚いた顔をしてる
そんなことより私は笑いが止まらなかった
「ふふ…あははは…っ!」
「そんなに面白かったのか?」
「うん…っふふふ。」
「あんな事で笑うなんて月子って、…っははは!」
私につられたのか永倉さんも笑い出した
傍にいた山南さんでさえもつられて笑った
「ふふふふっ…!」
「あはははっ。」
どのくらい笑ったんだろう
今までこんなに笑った事がない、ってくらい笑っていた
「おい、3人とも。何笑ってんだ。」
怖い顔をした土方さんが私たちを睨んでいたが、どこか嬉しそうな顔をしていた
「なんでもないですよ。ふふ…。」
一通り笑って止まったのにさっきのことを思い出してまた笑ってしまった
すると土方さんがまた睨んできた
私は流石に不味いと思い笑うのをやめた


