それでも貴女が好き㊦


「…ど、どうしましょう!」



私は慌てて永倉さんから離れ山南さんに抱き着いた




「いいのですよ。永倉君、いつまで落ち込んでるのですか。男がそんなのでは情けないですよ。」



「……。」



「月子さんは僕が貰い、」



「月子、ごめんな。…で、どこに行こうとしてんだ?」



「土方さんがうどん屋さんに連れて行ってくれるそうです!」



山南さんから離れて永倉さんに言った



「うどん屋って、あのうどん屋か?」



「はい!」



「月子は食べれるのか?」



「あのうどんだったら食べれます。」



「そうか。」



永倉さんの大きな手が私の頭を撫でる



「俺は先に幹部だけ集めてくる。お前らは先に門の所で待ってろ。一応、幹部以外の隊士には見つかるなよ。」



土方さんはそういうなり部屋を出ていった



「さてと、俺らも行くか。」



「はい。」



「ええ、行きましょう。」



私たちも土方さんと同じように部屋を後にした