「な、なんだよ、新ぱっつあん。あの女は誰なんだ?」
「いいから中に入れ。」
「他には聞かれたくない話なのか?」
「………。」
「わーったよ。入ればいいんだろ?入れば。」
ようやく平助たちが部屋に入ってくれた
「僕は土方さんに報告してきます。」
「いや、取り敢えず山南さんはここに居てくれ。その方が月子も安心するだろう。」
ちらりと目だけ月子を見る
じっとこちらを見て助けを求めてる
「そうした方が良さそうですね。」
最後に山南さんを部屋に入れると今度こそ部屋を閉めた
月子は山南さんの傍に行かせて俺は月子を極力見せないように平助と佐之のまえに座った
「始めに言っておくがこの事は絶対他言無用だからな。」
ただらなぬ空気で二人はすぐ様頷いた
「こいつはな…_____」
俺はこれまでの事を包み隠さず伝えた
時折月子の様子を見ながら告げた
「…___という訳だよ。」
全て話し終わった時には月子は気持ち良さそうに山南さんに包み込まれる形で眠っていた
「まぁ、要はその子は保護した訳だな。で、むさくるしい男たちの中に置いとくのもあれだからここで隠してるわけだ。」
「佐之は飲み込みが早くて助かるぜ。」


