翌日の朝俺は何時ものように朝餉を食べて仕事の前に月子のところに向かおうとした時誰かに呼び止められた
「なんだ?」
「なんだ?…じゃーねっつの!!」
「こらこら、平助。朝から騒ぎ立てるな。」
捨てられた子犬みたいに目に少し涙を溜めて怒りを露わにしてる平助に、別に普段通りの佐之
「二人ともどうしたんだよ。特に平助は。」
佐之は大体考えてることは分かるからいいが、平助はなんでそんな泣きそうになってるのに起こっているのかが分からない
「最近、新ぱっつあんの様子がおかしいから俺らに隠し事してるんじゃないかと思って。」
「要は、新八に構ってもらえなくてこいつは寂しかったっつうわけだ。」
「な!そ、そそそんなことないぜ!」
「毎晩俺のところに来てめそめそしてた奴はだれだったんだ?え?」
「だぁーー!!そーだよ!俺は新ぱっつあんに構ってもらえなくて寂しかった!!なんだよ!文句あるのかよ!」
平助は俺を睨むようにそう告げた
「……はぁ(平助が月子だったら絶っっ対可愛いのにな…)。」
なんて口が裂けても絶対いえないけど
「ため息をつくな!馬鹿新ぱっつあん!!」
「ため息はつくだろ。お前男だろ?なんでそんな女みたいに可愛い事いうんだよ…。」
「げっ…、気持ち悪いな新ぱっつあんは。久しぶりに話したと思ったのにこういう事言われたら本当にもう話したくないぜ…。おぇ…。」
「平助、お前絶対勘違いしてるだろ。生憎様俺は男色家ではないからな。」
「俺は見た。お前が度々山南さんの部屋に嬉しそうに入っていくのを。まさか、お前山南さんと……、」
「佐之も疑うなよ。山南さんにちっと協力してもらってるんだよ。」
「協力?まさか…!男のアノ…、ぐへっ!」
平助の口から不穏な言葉が出そうだったからその前に鳩尾に軽く拳を入れる


