「それに、死んだように体が冷たかったんだよ」



「それはあそこにずっと倒れてたから体が冷えてたんじゃないですか?春と言っても夜は寒いですから。」



「そういうもんなのか…?まぁ、生きてることには変わりないしいいや。」



「今日は少し混乱してるところがあるから、また明日二人で話しましょう。」



「そうすっか。じゃ、山南さんまた明日な。おやすみ。」



「おやすみなさい。」



永倉君と別れると僕は部屋に入った



「はぁ…」



自然と出るため息



(普段はああいうのは気にならない筈なんですけどね…)



何故か魅せられるように気になった



触れて見たいと思った



「明日永倉君ともう一度あの寺に行ってみましょうか。」



考えるのはもう終わりにしてまた夜が開けてから考えることにした



あの子を拾ってくることでこれからのことが大きく変わるなんて僕はまだ知らなかった