それでも貴女が好き㊦



「よし、こうしよう。月に一度はこうして皆で飲むって言うのは。まぁ、予算が余ればの話だがな!」



「よっしゃぁぁ!酒がたくさん飲めるぞ!!」



「平助、酒ばっかり飲もうとするから背が小さいままなんだよ」



「そういうしんぱっつあんこそ、飲みすぎると太っちまうぜ!ガハハ!」



「この餓鬼がぁ!」



「こらこら喧嘩するなよ、馬鹿二人が」



原田君が永倉君と平助君に軽く拳骨を入れると再び部屋の中は笑いで溢れた



「トシ、聞いてるんだろ?」



近藤さんがそう言うと土方さんは静かに部屋に入ってきた




「月に一度行ってもいいがその分コキ使いまくるからな」




「えぇぇ!!それはないですよ土方さん…」



心無しか皆さんの顔色や自身の纏う雰囲気が和らいだ気がする



(土方さんは本当不器用な人ですね)



不器用なのに仲間思いな土方さんが時々羨ましくなる



だから僕は僕らしく良いところで皆さんの役に立ちたい



そんな思いを秘めながら騒ぐ皆さんを眺めた



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