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それからあっという間に月日が経った
文久三年三月十二日
会津藩お預かりになり壬生浪士組という名をもらった
隊士募集もしてたため隊士の数が増えた
組みの中で役割も決めて大まかな準備が整った
局長 近藤 勇
副長 土方 歳三
総長 山南 敬介
一番隊組長 沖田 総司
二番隊組長 永倉 新八
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(以下省略)
そんなこんなで壬生浪士組は京で新たな生活が始まった
四月二十三日 清河八郎暗殺
京へ行くように導いてくれた張本人を暗殺した
なんでも清河八郎は悪巧みを考えていることが分かって刺客を送り込み殺した
最初の大きな仕事のようなものだった
暗殺をした後一週間は誰もが重々しい空気を漂わせていた
ただ一人を除いて
「副長、先程会津藩の方からこのような文が」
「あ?あ、あぁ…。」
斎藤一、そう彼だけは普段と変わりなかった
元々無表情で何を考えてるのか分からないこともある
清河八郎の亡骸を見た時だって無表情でただ見下ろしているだけだった
だからなのか皆は斎藤との距離を少し置くようになっている
「斎藤、幹部の連中だけ連れてこい」
「御意」
斎藤は幹部を呼ぶために静かに土方の部屋を後にした
部屋を後にした斎藤は不意に足を止めて空を見上げた
「何をやっているんでしょうか……」
誰にも届かない呟きを残して足を再び動かした


