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「あー、つーかーれーたーー…」




「文句言うなよ、平助。お前は元気で馬鹿しか取り柄がないんだ。しっかりしろ。おら、新八もだぞ。」




「俺は馬鹿じゃない!俺は、俺は…!」



「うるさいですね…。永倉さん、そこの木に縄で縛りつけて上げますから、好きなだけ喚いてくださいよ。」




「こらこら、沖田君そんな物騒な事言わないで行きますよ。佐之君も、平助君も、新八君も休んでいたら中々着かなくてしまいすよ?」




僕は遊んでいる四人を呼びかけた




僕の名前は山南敬介




上から、藤堂平助、原田佐之助、永倉新八、沖田総司




それに



「おい、てめーら!何これくらいでへたばってるんだ!さっさと!歩け!!」



「トシ、そんなに大きな声出したら余計に暑くなってしまう。」




大きな声を出して怒鳴っているのが土方歳三、
その土方を落ち着かせようとしているのが近藤勇




僕ら七人をはじめとする試衛館の者は京へと向かっている





僕は仙台藩を脱藩した者だけど、他の人たちは百姓出身等武士出ない者も含めて僕ら試衛館の門下生は京の警護に当たる…らしい。



詳しい話はまだ分からないそうだ




「土方さん、あとどのくらいなわけ?」




「この森を抜けたらだ。森を抜けると京の町にでる。てめぇら、堂々としてろよ。弱気になんな。これからやっていけないからな。」




土方さんのその言葉で皆の表情は引き締まる



(いよいよ…か。)



僕も引き締めたその時だった