それでも貴女が好き㊦


「お前は本当ずりぃな…」



「何がですか?お団子を食べたことですか?」



「それもあるけど、掃除しなくてもいいなんて…。はぁ・ずりぃ!」




「それは土方さんが僕のことを恐れているからですよ?ね、土方さん?」




「お前、生き返らないようにバラバラに切り裂いてやろうか?」



「暴力にものを言わせるんですか?やっぱり土方さんは僕を恐れていますね。…ださ。」



「てめぇえ!!」



「鬼さんこちら~手のなる方へ~」



パンパンと沖田君が手を叩いた時だった



ドンドン



と、屋敷の門が叩かれた



皆さんは突然で驚き少しの間固まっていた



ドンドン



「誰だ?」



「さぁ?僕に恐れている土方さんが見に行ってくださいよ。」



「総司ぃ!!!」



「……(キリがないですね)。僕が見に行ってきますね」




騒ぐ二人を放っておいて門へとむかった



「今開けますね」



門の扉をそっと開く



そこにいたのは長髪で黒い着流しを着た男がいた



「今日からお世話になる斎藤一と申します。」



「斎藤一…、あぁ!斎藤君ですか。あ、僕は山南敬介と申します。君は今日から近藤さんたちとここで…」




「えぇ。予定より早く着いてしまったので、挨拶だけでも先にと思い、ここへ参りました」




「そうですか。立ち話もなんですから、中に入りますか?」




「では、お願いします」




斎藤君は被っている笠を少し深く被り直してお辞儀をした




僕は斎藤君を入れて門を閉めた