それでも貴女が好き㊦




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翌日の寅の上刻(午前四時)



土方さんに叩き起された僕達は道場に集まさられた



「さて、担当する場所を振り分ける。」




「昨夜、俺は部屋だけでいいって言われたから部屋だけでいいよな?」




「気が変わった。永倉は、体力が無駄に有り余ってそうだから、平助とこの屋敷中の廊下の雑巾がけだ。」




「俺も?!」




「平助、何か文句あるか?」



「ナ、ナンデモナイデス」



「わしも手伝おうか?」



近藤さんがニコニコと笑顔で平助君に寄った



平助君も、僕も、皆さんは慌てて近藤さんを止める



「近藤さんは部屋で大人しくしててくれ。これから、近藤さんは大将になるんだ。大将になる人が掃除で大怪我したら…__」



土方さんが血相を変えて近藤さんをなんとか説得した



近藤さんは不器用過ぎて片付けをする度に部屋が汚くなるから



今日のような大掃除により汚くされてはきりがないから



「そうか…」



「近藤さん、僕と一緒に町に出かけて見ましょうよ。土方さん、いいですよね?僕は近藤さんの見張り役として近藤さんについて行きますね」



目をキラキラとさせてる沖田君は土方さんに説得をしていた



近藤さん以外の誰もが思った



(((団子食いたいだけ…)))




沖田君の顔にでかでかと『団子食べたい』って書いてある



「まぁ、お前はいない方が掃除がはかどるから行ってこい。ただし、申の下刻までには帰ってこい」