それでも貴女が好き㊦



途中で衝突があって考えは変わるかもしれない




だけど




僕はこの人についていきたい




この人の為に僕は刀を握り武士になると決めた




皆さんも思ってることは同じようで口を開き始めた



「勿論ですよ」

「ついていきます!」

「当たり前じゃないですか、何処にでもついていきますから。例え死のうとも」

「あぁ、ついていくさ。」

「ついてくぜ!」



各々近藤さんに答えると当の本人は心を打たれたのか少し涙目になってる



「皆!ありがとうな!」



皆が皆心を打たれていると土方さんのせいで崩れてしまった



「明日は皆で大掃除だ。」



「え〜…、土方さんなんで掃除をやらんといけんのんですかー」



「永倉、お前は自分の部屋掃除と蔵掃除と…」



「自分の部屋を徹底的に掃除します!!」



「なら、他の奴より綺麗に出来なかったら酒を一週間なしにするからな。」




「嘘だろ…」



一人永倉君が項垂れているのを放って置いて土方さんは皆さんに呼びかけた



「他に文句あるやつはいないか?」



「僕は、」



「ちょっ!総司!そこは黙っとけよ!土方さんないです!」



「なら、いい。さっさと帰って明日の大掃除の為に体力を溜めとけ。」



土方さんは皆さんの答えを待たずにさっさと帰っていった



僕らは互いに苦笑いを漏らし土方さんに続いた



夜空を見上げてみると満月に近い月が輝いていた



(あと一週間もないうちに満月ですか…)



満月になるのが憂鬱になる理由はちゃんとあった



それは妖が一番活発に動くと言うから、あの幽霊の忠告を思い出すと憂鬱になるのだ