「今日は楽しかったな、、、」
今日を振り返ってみると1日中楽しかったことしかない
一人静かに余韻に溺れていたら
コンコン
外から小さく叩く音が聞こえた
(もしかして夕餉かな?)
私は立ち上がり静かに襖を開けた
いつのまにか日が暮れたのか外は真っ暗になっていた
「こんばんは、月子ちゃん」
「こんばんは、沖田さん」
「夕餉を持って来たんだけど今日はたべれそう?」
今日は斎藤さんと町に出かけたけど、食べるって言って何も食べてない
いつもの私ならお腹は空くはずもなく断るのに、今日は凄くお腹が空く、、、
「はい。今日はお腹がとても空いているので食べたいです。」
「うん分かったよ。でもね、まさか今日も食べないと思って何も持って来てないんだよね。」
沖田さん申し訳なさそうに笑う
「あ、そうなんですね。御免なさい、、、」
「月子ちゃんのせいだからね。僕ここから台所に戻るのは嫌だよ?どう償ってくれる訳?」
沖田さんを見上げると笑っていたが目が笑っていなかった
「ごめんなさい、私が悪かったです」
どうしよう
沖田さんに迷惑かけてしまった