いつもどおり昨日と同じ道を歩く。

「うわ〜!やっぱり桜きれいだー」

「だよねー!」

後ろから急に声がしたから振り返ると、

「よっ!」

手をあげながら言っている木ノ崎先輩がいた。

「木ノ崎先輩!おはようございます!」

「おはよー!それにしても優希とは、よく会うねー!」

「そうですね!でも、ここの桜すごい綺麗だから思わず声にでてしまうんですよねー」

「たしかにねー!俺も昨日声でちゃったもん」

そんな会話をかわしながら一緒に学校に向かった。

「ひかるー!おはよー!」

「木ノ崎先輩おはようございますー」

学校に入ったら女子達が木ノ崎先輩に媚び?をうっている。

だけど木ノ崎先輩は、

「うん。おはよ」

と、適当な感じで挨拶を返している。

「木ノ崎先輩って人気者ですね!」

「えっ!そんな事ないよー」

「兄弟そろって人気者じゃないですか」

「優希って、俺の弟知ってるんだー」

「いやー、知ってるも何も隣の席ですからー」

「そうなの!かるまは悪い奴じゃないから適当に仲良くしてやってくれ」

「はい!ラジャーです!」

「優希ってガチで天然?」

「えっ??」

「いや、何でもないよー!そんな顔しながら言わないで!反則!!」

「ん?変な顔してました?」

「もう!何でもない!」

木ノ崎先輩は、顔を赤くしながら先に行ってしまった。

あれ?怒っちゃった?

ん???