くずれてしまったもの




え?そんなことを蒼愛が思っていたなんて…



蒼愛なら絶対そんなこと言わないと思っていたのに。



「え…あ、ああなんでだろうね。気づいたら
好きだったよ。


そんなことより、蒼愛はどうなの?」



あわてて話題を変えてみた。蒼愛の話。





蒼愛には、好きな人がいるのだ。



それも、小学3年生のときからずっと好きなんだって。



名前は白川瀬依。