「見に行こうって行ったって麻奈美、その人今いるの?」 あたしは麻奈美に引っ張られるがままに歩きながら、麻奈美に問いかける。 「いなかったら帰ってくればいいじゃん?」 麻奈美はテンション高めで歩きながら、ギャル特有のノリであたしの腕を引っ張って歩く。 「はいはい」 あたしは半分っていうか完全に諦めて、そのまま麻奈美に着いていく。 「いるかなー?」 あたしと麻奈美は3年生の教室がある2階に来て、廊下をさりげなく歩いた。