何故あたしは走っているのだろうか。 きっとそれは、早く彼に会いたくて。 早く彼の声が聞きたくて。 恋を恐れていたあたしをここまで走らせた、世界。 そして、彼の存在。 目の前が少しだけ潤む。 この恋は、叶わないけど。 本当にあたしは、恋しているから。 あたしはそのまま、走り続けた。