恋することを知った恋


好きでいるだけじゃ物足りない。

じゃああたしはどうしたいのだろう。

――やっぱり、彼女になりたいのだろうか。

教室の窓から入る風が、あたしの頬を優しく撫でた。

麻奈美がブルーベリースムージーをすする音だけが、あたしの耳を通り抜ける。

黒瀬先輩の笑顔が瞳の奥に熱く映って。

ああ、好きなんだなって思う。

それは叶わない願い。

15歳のあたしが今のあたしを見たら、どう思う?