夏のおわりと春のはじまり






「そうなんだ…」



「うん、噂がね」



「う、噂?!
それは悪い噂??」



慌てていると雪くんに笑われた



「悪い噂ではないよ
なんか、高嶺の花だとか?」



「高嶺の花??
ごめん意味わかんないや」



「わからなくてもいいと思うよ?」



「そっか…
他にはないよね?」



「うーん…
あ!チョココロネが好きとか
他にもあるような…」



なんで!そんなことが噂になるの!?



「噂になることかな…
私は雪くんのこと何も知らないよぉ」



そう言うと雪くんは



「じゃあこれから知ればいい」



そういいながら屈託の無い笑顔で笑った