慧side あの時 何が起こっているのか 分からなかった 理解するのに、それほど時間は必要ではなかったが その現状故、頭は理解出来ていたとしても 俺自身がそれを受け入れることが出来なかった あの後は、どうやって対処したのかすら覚えていない 確実に言えることは 俺が速水を殴ったということだ もちろん手加減はしているはず 気づけば俺は亜樹が眠る、ベットの横で寝ていた 傷口は深かったが 一命を取り留め、集中治療室にも入れられることなく 一般病棟に移った