[ヘストラル平原]
魔界の南にある平原、生息している魔物は魔界でも、弱小と言われる生物がひっそり暮らしていた、現在は魔獣国と魔妖国の間にあり、ここ数十年は戦場と化している。
そして現在も両軍はこの地で戦争を続けている、西には魔獣国軍の兵士二十万、東には魔妖国軍の兵士四十万、一見魔獣国軍が不利に見えるが、魔獣国軍はは多対一を得意とし主な武器は近接系統であり、物理防御、魔法防御とも高い
一方の魔妖国軍は、魔法を主な攻撃方法とし、奇襲を得意とする軍隊であり、正面からの戦闘に弱いとされる軍である。
「ふん、戦は数でないことが分からぬとは、魔妖国軍も対したことはないのな」
「ライラ将軍、油断は禁物ですよ、我々を相手にこの数は明らかにおかしい」
魔獣国軍の将軍ライラの余裕な態度を見た参謀マジャンが口を挟む
「マジャンよ、そもそも我々は数え切れない程の魔妖国の兵士を殺したと思う、奴等の数が減るのも仕方のないこと」
「それはそうですが、今回の敵はどうも怪しげ動きがあります」
「しかし、調査隊の話では、新兵器などは確認されておらん、そなたは心配性だな、ハハハ」
そんな話をしていると、魔妖国軍が動き出したという伝令がきた、ライラはすぐさま前線へと向かった。
「皆のもの、奴らはかなり弱っておる!勝負を決めるなら今だ!全ては我々魔獣国軍とガレオン様のため!行くぞ!」
「「「「「おおぉぉぉぉ!!!!」」」」」
ライラの宣言と共に、勇敢なる魔獣国の兵士は特攻する魔妖国の兵士を潰す、魔獣国の兵士が嵐のように舞う、魔妖国の兵士は何が起きたのか分からない内に三枚に斬られる、慌てて、魔妖国の兵士は魔法を詠唱するが間に合わない、間に合ったとしても舞う兵士は魔法を恐れず突っ込んで行く、この時ライラは勝利を確信した。
「このまま奴等の本陣へと突っ込むぞ!」
「「「「「了解しました!将軍!」」」」」
ライラは魔妖国の本陣へと進んだ、だが、そこで見た光景にライラは驚きを隠せずにいた…………
そう、魔妖国の本陣は壊滅していたのだ。
「こ、これは一体………」
「ら、ライラ将軍!あれを………」
一人の兵士が空を指しそう言うとライラは上を見た。
「な!そんな………そんなはずはない………何故ならあれは数百年前に滅ぼしたはずだ…………」
ライラは怯えていた、恐れていた、疑った、目の前の光景を、空にいる存在を、そうしなければ正気を保てなかったからだ。
「お、お前はまさか、勇者と共にいた聖りゅ、グガハァ……」
「ら、ライラ将軍がやられた、撤退だぁ、ブバハァ………」
その瞬間、魔獣国の兵士は全てを理解した、魔妖国の兵士は攻めてきたのではない、逃げてきたのだと……そして、この場にいる誰もが思った、今日自分は死ぬのだと………
「死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたグガァ………」
「これは夢だ、夢に違いない、そうだとも覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めグハ……」
兵士達は口々に現実逃避をし、死んでいった、神々しい姿をした聖龍は、逃げるものを踊り食い、武器を捨てたものをじわじわ殺した、聖龍には見逃すという選択肢はなかった、何故なら聖龍には心が残っていなかった、理性が消えていた、ただ一つ残っていたもの……それは…………
『魔族に絶望を与え、滅ぼす』
それだけが彼の存在する理由………………
魔界の南にある平原、生息している魔物は魔界でも、弱小と言われる生物がひっそり暮らしていた、現在は魔獣国と魔妖国の間にあり、ここ数十年は戦場と化している。
そして現在も両軍はこの地で戦争を続けている、西には魔獣国軍の兵士二十万、東には魔妖国軍の兵士四十万、一見魔獣国軍が不利に見えるが、魔獣国軍はは多対一を得意とし主な武器は近接系統であり、物理防御、魔法防御とも高い
一方の魔妖国軍は、魔法を主な攻撃方法とし、奇襲を得意とする軍隊であり、正面からの戦闘に弱いとされる軍である。
「ふん、戦は数でないことが分からぬとは、魔妖国軍も対したことはないのな」
「ライラ将軍、油断は禁物ですよ、我々を相手にこの数は明らかにおかしい」
魔獣国軍の将軍ライラの余裕な態度を見た参謀マジャンが口を挟む
「マジャンよ、そもそも我々は数え切れない程の魔妖国の兵士を殺したと思う、奴等の数が減るのも仕方のないこと」
「それはそうですが、今回の敵はどうも怪しげ動きがあります」
「しかし、調査隊の話では、新兵器などは確認されておらん、そなたは心配性だな、ハハハ」
そんな話をしていると、魔妖国軍が動き出したという伝令がきた、ライラはすぐさま前線へと向かった。
「皆のもの、奴らはかなり弱っておる!勝負を決めるなら今だ!全ては我々魔獣国軍とガレオン様のため!行くぞ!」
「「「「「おおぉぉぉぉ!!!!」」」」」
ライラの宣言と共に、勇敢なる魔獣国の兵士は特攻する魔妖国の兵士を潰す、魔獣国の兵士が嵐のように舞う、魔妖国の兵士は何が起きたのか分からない内に三枚に斬られる、慌てて、魔妖国の兵士は魔法を詠唱するが間に合わない、間に合ったとしても舞う兵士は魔法を恐れず突っ込んで行く、この時ライラは勝利を確信した。
「このまま奴等の本陣へと突っ込むぞ!」
「「「「「了解しました!将軍!」」」」」
ライラは魔妖国の本陣へと進んだ、だが、そこで見た光景にライラは驚きを隠せずにいた…………
そう、魔妖国の本陣は壊滅していたのだ。
「こ、これは一体………」
「ら、ライラ将軍!あれを………」
一人の兵士が空を指しそう言うとライラは上を見た。
「な!そんな………そんなはずはない………何故ならあれは数百年前に滅ぼしたはずだ…………」
ライラは怯えていた、恐れていた、疑った、目の前の光景を、空にいる存在を、そうしなければ正気を保てなかったからだ。
「お、お前はまさか、勇者と共にいた聖りゅ、グガハァ……」
「ら、ライラ将軍がやられた、撤退だぁ、ブバハァ………」
その瞬間、魔獣国の兵士は全てを理解した、魔妖国の兵士は攻めてきたのではない、逃げてきたのだと……そして、この場にいる誰もが思った、今日自分は死ぬのだと………
「死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたグガァ………」
「これは夢だ、夢に違いない、そうだとも覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めグハ……」
兵士達は口々に現実逃避をし、死んでいった、神々しい姿をした聖龍は、逃げるものを踊り食い、武器を捨てたものをじわじわ殺した、聖龍には見逃すという選択肢はなかった、何故なら聖龍には心が残っていなかった、理性が消えていた、ただ一つ残っていたもの……それは…………
『魔族に絶望を与え、滅ぼす』
それだけが彼の存在する理由………………
