俺が魔王国サターンに来てから、数週間がたった、俺はダラダラと金を貰い、ちやほやされながら暮らしていくつもりだったのだが…………
「黒騎士様、国民からの依頼が来ております、早めに片付けて下さい」
そう、国の大臣どもが毎回こう言って、俺に紙を渡してくるのだ、俺が集めた黒騎士の情報とかなり違う！黒騎士は女の子にモテモテで、お金が勝手に貯まっていく役職だと、酒場で酔ったおっさんが言ってたんだ！
「はぁ～、とりあえず、依頼を見てみるか」
個人情報だからと名前は伏せられるようだ、まぁ、専用の納品場があるから問題ないようだ。
［依頼主］
魔族Dさん
［依頼内容］
最近出回っていると言う、アイスクリームと言われる食べ物が食べてみたいのだが、仕事柄簡単に買いにはいけない、黒騎士君、勝手きてくれないか？
うん、見事なまでとパシリ依頼だな、しかも依頼主が全然伏せられてないな、これ絶対に依頼主はデュランだろ
「スキル《空間操作》を発動、対象は魔王国入国場」
俺はスキルを使いデュランの所まで、ワープした。
「ん？やぁ、ソエル君、今日はどうしたんだい」
デュランは爽やかに笑ったように見えた、実はデュランが鎧を脱いだ姿を俺は見たことがない、それどころか、デュランについての情報は街では一つも手に入らなかった。
（魔界七不思議とまで、言われてるしな）
「まぁ、僕は秘密主義だからね」
「聞こえてるのかよ、まぁ、いいや、そんなことより」
俺は依頼書を出し、デュランに見せた、デュランはニコニコしながら「じゃあ、よろしく頼むよ」と言った。
「はぁ～、こんな依頼なら、俺じゃなくてもゾイズとか、ゲルトに頼めばすぐじゃあないか」
「いやいや、僕はグルメだからね、ソエル君が創造魔法で作り出した、本物が食べたいんだよ」
確かに俺はレシピを市場に回して、一部の店でも取り扱いは可能にしたが、実際に作られた物は俺が作ったものほど甘くはない、そのために王宮の料理人は皆苦労しているんだとか………俺のせいだけどね。
「分かったよ、俺が作ってもたいして変わらないがそれでもいいな」
「勿論だよ、是非お願いします、『黒騎士様』」
「お前に言われてもまったく嬉しくはないが、まぁ、いいや」
俺はスキルを使いアイスクリームを産み出した。
「ほらよ、これで依頼は達成だな」
「うん、正規な形とはすこし違うけど、依頼達成だよ、じゃあ、早速頂きます」
そう言って、美味しそうにアイスクリームを食べるデュラン………鎧越しに食べる姿はもはや芸当だな、さてわ次の依頼は……
［依頼主］
魔族Tさん
［依頼内容］
毎年農作物の収穫量が減っている、何か改善策はないだろうか、黒騎士様、何とぞ知恵をお貸しください。
なるほど、確かにこの国の主な産業は農業だったな、ここは一つ肥料を創造して、分析した後この世界での作り方を書いて渡しておくか、前世で見たものが創造出来るのは今となってはありがたいことである、まぁ、魔力の消費が激しいのを除けばだが………
「ソエル君、僕が言うのもあれだけど、創造魔法はあまり乱用しない方がいい、君のためにもね」
アイスクリームを食べ終えたデュランが真剣な物言いでそう話した。
「大丈夫だよ、この前アイスクリームを大量に作ってもピンピンしてたしな」
そう言って俺は専用の納品場へとテレポートした。
・・・・・
「暇ですぅ～」
黒騎士専用の納品場では、三角巾をつけ、店でよく見るタイプの服を着た獣人の少女エリナが退屈そうに空を眺めていた、納品場と言っても門の外へいく物が少ないため、隣のカウンターの魔族も暇そうにしている、そんな納品場のましてや専用カウンターともなると、一般の魔族はまず来ない、だから、仕事が楽な分退屈なのだ。
「よ、エリナ、久し振り」
俺が声をかけるとはエリナは慌てたようで耳をピクリと立てた。
「く、く、黒騎士様！今日はどのようなご用件ですか？」
「ああ、魔族Tさんの依頼の物と解決策を伝えにな」
「わ、わかりました、では、伝えておきますぅ～」
そう言って、エリナは真剣に俺の話をメモし肥料と肥料の作り方を書いた紙を受け取ってくれた。
「あ、そうそう、はい、これエリナにあげるよ」
俺はエリナに花の形の髪飾りを渡した。
「え？そんなぁ、頂けません」
「気に入らない？」
「そう言うわけではないのですが……なぜ私なんかに」
「エリナに似合うと思ったんだ」
エリナは頬赤らめ、嬉しそう笑いながらソエルに言った。
「黒騎士様、ありがたく頂きます、早速着けてみてもよろしいですか？」
「いいよ、俺もエリナが着けた所を見てみたいしね」
俺がそう言うとエリナは髪飾りを着けた。
「どう……でしょうか？」
「可愛いし、すごく似合っているよ、じゃあ、俺はこれで」
（黒騎士様がすごく似合っているって言ってくれた、黒騎士様が私の事を可愛いって……）
エリナが独り言を言っている内にソエルは帰って行った、幸いエリナの独り言はソエルには聞こえていなかった。
「さて、今日の依頼は終わったし、帰って寝ますか」
「黒騎士様、国民からの依頼が来ております、早めに片付けて下さい」
そう、国の大臣どもが毎回こう言って、俺に紙を渡してくるのだ、俺が集めた黒騎士の情報とかなり違う！黒騎士は女の子にモテモテで、お金が勝手に貯まっていく役職だと、酒場で酔ったおっさんが言ってたんだ！
「はぁ～、とりあえず、依頼を見てみるか」
個人情報だからと名前は伏せられるようだ、まぁ、専用の納品場があるから問題ないようだ。
［依頼主］
魔族Dさん
［依頼内容］
最近出回っていると言う、アイスクリームと言われる食べ物が食べてみたいのだが、仕事柄簡単に買いにはいけない、黒騎士君、勝手きてくれないか？
うん、見事なまでとパシリ依頼だな、しかも依頼主が全然伏せられてないな、これ絶対に依頼主はデュランだろ
「スキル《空間操作》を発動、対象は魔王国入国場」
俺はスキルを使いデュランの所まで、ワープした。
「ん？やぁ、ソエル君、今日はどうしたんだい」
デュランは爽やかに笑ったように見えた、実はデュランが鎧を脱いだ姿を俺は見たことがない、それどころか、デュランについての情報は街では一つも手に入らなかった。
（魔界七不思議とまで、言われてるしな）
「まぁ、僕は秘密主義だからね」
「聞こえてるのかよ、まぁ、いいや、そんなことより」
俺は依頼書を出し、デュランに見せた、デュランはニコニコしながら「じゃあ、よろしく頼むよ」と言った。
「はぁ～、こんな依頼なら、俺じゃなくてもゾイズとか、ゲルトに頼めばすぐじゃあないか」
「いやいや、僕はグルメだからね、ソエル君が創造魔法で作り出した、本物が食べたいんだよ」
確かに俺はレシピを市場に回して、一部の店でも取り扱いは可能にしたが、実際に作られた物は俺が作ったものほど甘くはない、そのために王宮の料理人は皆苦労しているんだとか………俺のせいだけどね。
「分かったよ、俺が作ってもたいして変わらないがそれでもいいな」
「勿論だよ、是非お願いします、『黒騎士様』」
「お前に言われてもまったく嬉しくはないが、まぁ、いいや」
俺はスキルを使いアイスクリームを産み出した。
「ほらよ、これで依頼は達成だな」
「うん、正規な形とはすこし違うけど、依頼達成だよ、じゃあ、早速頂きます」
そう言って、美味しそうにアイスクリームを食べるデュラン………鎧越しに食べる姿はもはや芸当だな、さてわ次の依頼は……
［依頼主］
魔族Tさん
［依頼内容］
毎年農作物の収穫量が減っている、何か改善策はないだろうか、黒騎士様、何とぞ知恵をお貸しください。
なるほど、確かにこの国の主な産業は農業だったな、ここは一つ肥料を創造して、分析した後この世界での作り方を書いて渡しておくか、前世で見たものが創造出来るのは今となってはありがたいことである、まぁ、魔力の消費が激しいのを除けばだが………
「ソエル君、僕が言うのもあれだけど、創造魔法はあまり乱用しない方がいい、君のためにもね」
アイスクリームを食べ終えたデュランが真剣な物言いでそう話した。
「大丈夫だよ、この前アイスクリームを大量に作ってもピンピンしてたしな」
そう言って俺は専用の納品場へとテレポートした。
・・・・・
「暇ですぅ～」
黒騎士専用の納品場では、三角巾をつけ、店でよく見るタイプの服を着た獣人の少女エリナが退屈そうに空を眺めていた、納品場と言っても門の外へいく物が少ないため、隣のカウンターの魔族も暇そうにしている、そんな納品場のましてや専用カウンターともなると、一般の魔族はまず来ない、だから、仕事が楽な分退屈なのだ。
「よ、エリナ、久し振り」
俺が声をかけるとはエリナは慌てたようで耳をピクリと立てた。
「く、く、黒騎士様！今日はどのようなご用件ですか？」
「ああ、魔族Tさんの依頼の物と解決策を伝えにな」
「わ、わかりました、では、伝えておきますぅ～」
そう言って、エリナは真剣に俺の話をメモし肥料と肥料の作り方を書いた紙を受け取ってくれた。
「あ、そうそう、はい、これエリナにあげるよ」
俺はエリナに花の形の髪飾りを渡した。
「え？そんなぁ、頂けません」
「気に入らない？」
「そう言うわけではないのですが……なぜ私なんかに」
「エリナに似合うと思ったんだ」
エリナは頬赤らめ、嬉しそう笑いながらソエルに言った。
「黒騎士様、ありがたく頂きます、早速着けてみてもよろしいですか？」
「いいよ、俺もエリナが着けた所を見てみたいしね」
俺がそう言うとエリナは髪飾りを着けた。
「どう……でしょうか？」
「可愛いし、すごく似合っているよ、じゃあ、俺はこれで」
（黒騎士様がすごく似合っているって言ってくれた、黒騎士様が私の事を可愛いって……）
エリナが独り言を言っている内にソエルは帰って行った、幸いエリナの独り言はソエルには聞こえていなかった。
「さて、今日の依頼は終わったし、帰って寝ますか」
