聖龍は笑った、最後に勝つのは自分だと……
「ご主人様……私のご主人様………コロシタノハ……ダレ?」
魔剣は心を埋めてくれる者を失った、魔剣はまた一人になった、長年の間、誰にも相手にされず、怯えていた彼女は依存すべき存在を失ったのだ。
「……アナタサエ……イナケレバ………」
魔剣は狂う、長年の夢を、希望を、安らぎを奪われたのだ。
「……コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」
魔剣は斧を生成する、使い捨ての魔力の剣ではない、魔剣は踊るように斧を振り回し、聖龍の腕を切り落とす
聖龍は慌てて、肉体に再生した、しかし、聖龍が回復に専念する間にもう片方の腕を切り落とされた。
「……アナタハ……ココデ……オトナシク……シニナサイ!」
斧は巨大化し魔剣は聖龍を切り刻む、肉片へと変わって行く聖龍………これでは生きてはいないだろう……そう思い、魔剣は手を止め涙を流した。
「……カタキハ……トリマシタ……ご主人様……」
魔剣は、まるで人形のようになり、その場に立ち尽くした。
聖龍は死んだ、死んだのだ。
そう、思えた。
グルゥゥゥオオオオォォォォーーーー!!
魔剣が振り替えると聖龍の肉体は再生していた。
「………ウ………ソ………」
彼女は絶望した、前の主の仇はとれず、新たなる主を失い、主達の仇すら取れない自分に……
聖龍の腕がこちらに振りかざされる、彼女は走馬灯の様なものが見えた、前の主に守られて生き延びた自分、今の主との短い間の連係、自分の目の前で死ぬ主………
あぁ、ごめん……なさい、ご主人様………仇……取れなくて………
肉片が空から降った。
「へ?……ご主人様……」
聖龍の腕が肉片へと変わったのだ。
「…………デスナイトゲート」
ソエルが、そう言うと突然扉が出現した、中からは血に飢えたアンデットが何千何万もの数で現れる
アンデット達は聖龍を囲む、聖龍が凪ぎ払おうとしたとたん、ソエルはまた呟く
「………タイムバグ」
次の瞬間、聖龍は肉片へと姿を変え、アンデット達はそれを食らうと、そそくさと扉へ帰って行った。
扉が消えると、ソエルはその場に倒れた。
「……今のは……なに……?」
デュラヒムは信じられないものをみたように驚いたが、慌てて、ソエルの怪我を見たが、ソエルは無傷だった、貫かれた腹すら元に戻っていた。
「ご主人様……あなたは……いったい………何者……?」
・・・・・
聖龍を撃退して、数日がたった、どうやら俺はデュラヒムに助けられたようだ。
「デュラヒム、本当ありがとうな、お前が居てくれなきゃ、俺は今頃死んで周辺の村は消えていたよ」
「なんども……いうけど……ご主人様の……おかげ……だよ?」
謙遜しなくても良いのに、本当に謙虚で良く働く魔剣だ。
「これ、お主ら、イチャつくでない」
突然、イザベラが背後から現れ、抱きついて来た。
「ちょ、イザベラ、お前何やってんだよ」
「お主は我の所有物じゃ、例えお主の魔剣でも、これだけは譲らぬ」
ム、とした顔になったデュラヒムもイザベラに負けまいと俺に抱きつく
「……私が……ご主人様の……物なら………ご主人様は………私の物!」
「お前も便乗せんでいい」
二人に抱きつかれ、周りを見ると、ニヤリと笑うゾイズと悔しそうにこちらをみるゲルトがいた。
「ソエル殿は相変わらずモテモテですな」
「何故だ、何故お主ばかり、我は一人も来ぬと言うのに………」
「お前ら、見てないで助けろよ!」
「お邪魔しては悪いので、俺はこの辺で」
「おおっと、用事を思い出した、サラバだソエルよ」
まんまと逃げられた。
「観念して、ワシらと少し戯れるのだな」
「ご主人様……捕まえ~たぁ」
嬉しそうに笑う二人、仕方がないのでしばらくこのままでいた。
・・・・・
「今回の作戦は失敗しました、申し訳ございません、ワイトキング様」
アンデットは自身の王に頭を下げる
「確かに今回の作戦は失敗しましたが、面白い物も見れましたので、むしろあなたには感謝してますよ、トルトさん」
そう言って、ワイトキングは不適に笑う
「勿体なきお言葉でございます」
主の喜びに共感するトルト
「それにしても、実に興味深い、魔剣を持ちし魔人ですか、名は確か……」
「ソエルです」
「魔人ソエルですか、トルトさん、この者のの監視を命じます」
「御意」
トルトは瞬時に姿を消した。
「魔王復活の器にあたするか、この目で、じっくり見てあげますからね」
ワイトキングは笑う
序章~完~
「ご主人様……私のご主人様………コロシタノハ……ダレ?」
魔剣は心を埋めてくれる者を失った、魔剣はまた一人になった、長年の間、誰にも相手にされず、怯えていた彼女は依存すべき存在を失ったのだ。
「……アナタサエ……イナケレバ………」
魔剣は狂う、長年の夢を、希望を、安らぎを奪われたのだ。
「……コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」
魔剣は斧を生成する、使い捨ての魔力の剣ではない、魔剣は踊るように斧を振り回し、聖龍の腕を切り落とす
聖龍は慌てて、肉体に再生した、しかし、聖龍が回復に専念する間にもう片方の腕を切り落とされた。
「……アナタハ……ココデ……オトナシク……シニナサイ!」
斧は巨大化し魔剣は聖龍を切り刻む、肉片へと変わって行く聖龍………これでは生きてはいないだろう……そう思い、魔剣は手を止め涙を流した。
「……カタキハ……トリマシタ……ご主人様……」
魔剣は、まるで人形のようになり、その場に立ち尽くした。
聖龍は死んだ、死んだのだ。
そう、思えた。
グルゥゥゥオオオオォォォォーーーー!!
魔剣が振り替えると聖龍の肉体は再生していた。
「………ウ………ソ………」
彼女は絶望した、前の主の仇はとれず、新たなる主を失い、主達の仇すら取れない自分に……
聖龍の腕がこちらに振りかざされる、彼女は走馬灯の様なものが見えた、前の主に守られて生き延びた自分、今の主との短い間の連係、自分の目の前で死ぬ主………
あぁ、ごめん……なさい、ご主人様………仇……取れなくて………
肉片が空から降った。
「へ?……ご主人様……」
聖龍の腕が肉片へと変わったのだ。
「…………デスナイトゲート」
ソエルが、そう言うと突然扉が出現した、中からは血に飢えたアンデットが何千何万もの数で現れる
アンデット達は聖龍を囲む、聖龍が凪ぎ払おうとしたとたん、ソエルはまた呟く
「………タイムバグ」
次の瞬間、聖龍は肉片へと姿を変え、アンデット達はそれを食らうと、そそくさと扉へ帰って行った。
扉が消えると、ソエルはその場に倒れた。
「……今のは……なに……?」
デュラヒムは信じられないものをみたように驚いたが、慌てて、ソエルの怪我を見たが、ソエルは無傷だった、貫かれた腹すら元に戻っていた。
「ご主人様……あなたは……いったい………何者……?」
・・・・・
聖龍を撃退して、数日がたった、どうやら俺はデュラヒムに助けられたようだ。
「デュラヒム、本当ありがとうな、お前が居てくれなきゃ、俺は今頃死んで周辺の村は消えていたよ」
「なんども……いうけど……ご主人様の……おかげ……だよ?」
謙遜しなくても良いのに、本当に謙虚で良く働く魔剣だ。
「これ、お主ら、イチャつくでない」
突然、イザベラが背後から現れ、抱きついて来た。
「ちょ、イザベラ、お前何やってんだよ」
「お主は我の所有物じゃ、例えお主の魔剣でも、これだけは譲らぬ」
ム、とした顔になったデュラヒムもイザベラに負けまいと俺に抱きつく
「……私が……ご主人様の……物なら………ご主人様は………私の物!」
「お前も便乗せんでいい」
二人に抱きつかれ、周りを見ると、ニヤリと笑うゾイズと悔しそうにこちらをみるゲルトがいた。
「ソエル殿は相変わらずモテモテですな」
「何故だ、何故お主ばかり、我は一人も来ぬと言うのに………」
「お前ら、見てないで助けろよ!」
「お邪魔しては悪いので、俺はこの辺で」
「おおっと、用事を思い出した、サラバだソエルよ」
まんまと逃げられた。
「観念して、ワシらと少し戯れるのだな」
「ご主人様……捕まえ~たぁ」
嬉しそうに笑う二人、仕方がないのでしばらくこのままでいた。
・・・・・
「今回の作戦は失敗しました、申し訳ございません、ワイトキング様」
アンデットは自身の王に頭を下げる
「確かに今回の作戦は失敗しましたが、面白い物も見れましたので、むしろあなたには感謝してますよ、トルトさん」
そう言って、ワイトキングは不適に笑う
「勿体なきお言葉でございます」
主の喜びに共感するトルト
「それにしても、実に興味深い、魔剣を持ちし魔人ですか、名は確か……」
「ソエルです」
「魔人ソエルですか、トルトさん、この者のの監視を命じます」
「御意」
トルトは瞬時に姿を消した。
「魔王復活の器にあたするか、この目で、じっくり見てあげますからね」
ワイトキングは笑う
序章~完~
