目が覚めると、俺は夕方の学校にいた。
「里輝、何してるんだよ、早く帰ろうぜ」
「ん、ああ、そうだな」
何か大切な事を忘れている………そんな気はするが思い出せない。
西川 里輝は友達と共に学校から出た、彼の家は友達と反対方向にあるので校門で別れた。
「にしても、今日はなんの授業してたっけ?駄目だまったく思い出せない」
もともあまり居眠りはしないタイプの自分が寝ていたという事は相当退屈な授業だったんだなと俺は思った。
「あら、おかえり里輝、今日は珍しく早かったわね」
「ん、まぁね、今日はあんまり授業がない日だったんだよ、ああ、買い物なら、俺がいくよ」
母は驚いた顔でこちらを見た。
「珍しいわね、あんたが買い物に行ってくれるなんて」
確かにそうだ、俺が自ら進んで買い物に行くと普段なら絶対に言わない、たまたま機嫌がよかった訳でもない、ただの気紛れだろう
「まぁ、ちょっとした気まぐれかな」
「そう、ずっと気紛れが続いてくれたらいいのに」
母が嫌味にそう言うと買い物のメモと財布の入ったエコバックを渡してきた。
俺は家を出て商店街へと向かった。
「えーと、後はお米と鶏肉にアイスクリーム?」
何故かアイスクリームがあった、たいしたことでもないのに、アイスクリームが頭を埋め尽くした。
「俺ってそんなにアイスが好きだったけ?まぁ、メモに書いてあるから買うけどさぁ、とその前に米だな」
メモに書いてあった米を買い物カートに入れアイスクリームを買いに行った。
「ふふふ、買うアイスはもちろんバニラ一択、他は論外邪道だ、そもそもアイスクリームとは、アイスクリンと言う物から産まれ、現在となっては一般的に普及されるようにはなったが、元々はあまり甘いものではなかったのだ、それを甘さを加えるどころか味まで改竄しようなどとはふざけた世の中になったものだ!分かったかイザベラ!」
俺がアイスクリーム売り場で熱弁しているのを見て引いている他の客………
「さ、さぁ、会計を済ませてとっとと帰りますか………あはは」
俺は会計を済ませ帰る途中にふとしたことに気が付いた。
イザベラって誰だ?俺に外国人の友達はいないはずだが………?
俺は家に帰ると妹が帰っていた。
「え、兄貴帰ってんの?なんで?キモいんだけど」
「お前なぁ、実の兄に向かってキモいはないだろ、お前もエリナみたいに最愛想よく振る舞え………」
「エリナって誰?兄貴の妄想彼女?いくらなんでもキモすぎ」
あれ、エリナって誰だっけ?駄目だまったく思い出せない、だけど………何故だろう思い出せないことに涙が止まらない、イザベラに関してもそうだ、何故俺は今泣いているんだ……
「ちょ、何も泣くことないでしょ」
「ちょっと、この荷物の中身冷蔵庫に入れておいて」
俺は妹に荷物を渡すとコンビニへと走り出した、何かを思い出せる気がしたのだ………
「はぁ、はぁ、はぁ、ここは………」
コンビニへ行く途中の道で俺は立ち止まった、そして、全てを思い出した、ここで俺は死んだ事、イザベラ達に出会った事、聖龍が暴れている事
『ほぉ、面白い』
頭の中にそんな声が聞こえた、そして、今までいたこの場所が瞬時に崩壊した。
『もう一度だけ、聞こう、お前の求める力は聖龍を倒す力でいいのだな』
「ああ、頼む」
『この力を使えば、お前が元の世界へ帰ることも可能だ、そうすればわざわざ危険を犯す必要も無くなるぞ』
「気持ちはありがたいが、俺は今となってはこんな姿だ、会ったところで化け物呼ばわりされるだろう………それに………」
『それに?』
「今の俺は全力でこの国を守りたいと思っている、だからこそ、たとえどんなに卑劣な力でも、どんなに愚かな力でも、俺は国を守れるならそれを迷いなく使う覚悟だ!」
『気に入った、今この時よりこの力はあなたの物となります』
その声を聞いた後、再び俺は深い眠りについた。
・・・・・
「主様……起きて………」
聞き覚えのない声が聞こえた、俺は今ベットで寝ているようだ、俺は魔剣を無事手に入れたのか?そんな疑問と共に目を覚ました。
「主様…………おはようございます……」
目の前には、銀髪の幼い女の子が裸で俺の上に座っていた………
「って、うわあああぁぁぁぁぁーーーー」
「どうしたのじゃ、ソエル!」
「ソエル殿、無事ですか!」
「ソエルよ、我が助けに来たぞ!」
そう言って、イザベラ、ゾイズ、ゲルトは部屋に入ってきた。
「ソエルよ、お主……まさかとは思っておったがそう言う趣味があったとは………」
「ソエル殿………いえ、今はあえて何も言いません」
「ま、まぁ、ソエルよ、お主の趣味は知らぬが、それはいくらなんでもなぁ……」
「ご、誤解だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー」
ソエルは本日二度目の叫びを上げた。
「里輝、何してるんだよ、早く帰ろうぜ」
「ん、ああ、そうだな」
何か大切な事を忘れている………そんな気はするが思い出せない。
西川 里輝は友達と共に学校から出た、彼の家は友達と反対方向にあるので校門で別れた。
「にしても、今日はなんの授業してたっけ?駄目だまったく思い出せない」
もともあまり居眠りはしないタイプの自分が寝ていたという事は相当退屈な授業だったんだなと俺は思った。
「あら、おかえり里輝、今日は珍しく早かったわね」
「ん、まぁね、今日はあんまり授業がない日だったんだよ、ああ、買い物なら、俺がいくよ」
母は驚いた顔でこちらを見た。
「珍しいわね、あんたが買い物に行ってくれるなんて」
確かにそうだ、俺が自ら進んで買い物に行くと普段なら絶対に言わない、たまたま機嫌がよかった訳でもない、ただの気紛れだろう
「まぁ、ちょっとした気まぐれかな」
「そう、ずっと気紛れが続いてくれたらいいのに」
母が嫌味にそう言うと買い物のメモと財布の入ったエコバックを渡してきた。
俺は家を出て商店街へと向かった。
「えーと、後はお米と鶏肉にアイスクリーム?」
何故かアイスクリームがあった、たいしたことでもないのに、アイスクリームが頭を埋め尽くした。
「俺ってそんなにアイスが好きだったけ?まぁ、メモに書いてあるから買うけどさぁ、とその前に米だな」
メモに書いてあった米を買い物カートに入れアイスクリームを買いに行った。
「ふふふ、買うアイスはもちろんバニラ一択、他は論外邪道だ、そもそもアイスクリームとは、アイスクリンと言う物から産まれ、現在となっては一般的に普及されるようにはなったが、元々はあまり甘いものではなかったのだ、それを甘さを加えるどころか味まで改竄しようなどとはふざけた世の中になったものだ!分かったかイザベラ!」
俺がアイスクリーム売り場で熱弁しているのを見て引いている他の客………
「さ、さぁ、会計を済ませてとっとと帰りますか………あはは」
俺は会計を済ませ帰る途中にふとしたことに気が付いた。
イザベラって誰だ?俺に外国人の友達はいないはずだが………?
俺は家に帰ると妹が帰っていた。
「え、兄貴帰ってんの?なんで?キモいんだけど」
「お前なぁ、実の兄に向かってキモいはないだろ、お前もエリナみたいに最愛想よく振る舞え………」
「エリナって誰?兄貴の妄想彼女?いくらなんでもキモすぎ」
あれ、エリナって誰だっけ?駄目だまったく思い出せない、だけど………何故だろう思い出せないことに涙が止まらない、イザベラに関してもそうだ、何故俺は今泣いているんだ……
「ちょ、何も泣くことないでしょ」
「ちょっと、この荷物の中身冷蔵庫に入れておいて」
俺は妹に荷物を渡すとコンビニへと走り出した、何かを思い出せる気がしたのだ………
「はぁ、はぁ、はぁ、ここは………」
コンビニへ行く途中の道で俺は立ち止まった、そして、全てを思い出した、ここで俺は死んだ事、イザベラ達に出会った事、聖龍が暴れている事
『ほぉ、面白い』
頭の中にそんな声が聞こえた、そして、今までいたこの場所が瞬時に崩壊した。
『もう一度だけ、聞こう、お前の求める力は聖龍を倒す力でいいのだな』
「ああ、頼む」
『この力を使えば、お前が元の世界へ帰ることも可能だ、そうすればわざわざ危険を犯す必要も無くなるぞ』
「気持ちはありがたいが、俺は今となってはこんな姿だ、会ったところで化け物呼ばわりされるだろう………それに………」
『それに?』
「今の俺は全力でこの国を守りたいと思っている、だからこそ、たとえどんなに卑劣な力でも、どんなに愚かな力でも、俺は国を守れるならそれを迷いなく使う覚悟だ!」
『気に入った、今この時よりこの力はあなたの物となります』
その声を聞いた後、再び俺は深い眠りについた。
・・・・・
「主様……起きて………」
聞き覚えのない声が聞こえた、俺は今ベットで寝ているようだ、俺は魔剣を無事手に入れたのか?そんな疑問と共に目を覚ました。
「主様…………おはようございます……」
目の前には、銀髪の幼い女の子が裸で俺の上に座っていた………
「って、うわあああぁぁぁぁぁーーーー」
「どうしたのじゃ、ソエル!」
「ソエル殿、無事ですか!」
「ソエルよ、我が助けに来たぞ!」
そう言って、イザベラ、ゾイズ、ゲルトは部屋に入ってきた。
「ソエルよ、お主……まさかとは思っておったがそう言う趣味があったとは………」
「ソエル殿………いえ、今はあえて何も言いません」
「ま、まぁ、ソエルよ、お主の趣味は知らぬが、それはいくらなんでもなぁ……」
「ご、誤解だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー」
ソエルは本日二度目の叫びを上げた。
