ある日の放課後。
運動部の部活始まり…
サッカー部がぞろぞろ集まり始めた。
教室に一人で居るのは久しぶりだよ。
最近バタバタしてたな…
一見落ち着いたらけど、陽菜も、大地もりっ君もきっと昔のソレとは同じではいられない…。
ガラッ―
先生かな?
教室の入口に目をやると…
鳴海が居た。
練習着姿のままで、
いつものクールな顔で…
「お前、これでいいの?」
「え…」
「コレがお前の望んだ壊したくない俺らの関係?」
分かってる。
こんなの嫌。
「だって…」
「そんなんだったらいっそ完璧に壊してやるよ。」
歪む鳴海の表情を確認するかしないかの一瞬。
「やだっ!鳴海…っ」
止められなかった…
逃げられなかった…
鳴海の唇から私の唇に熱い、熱が伝わる。
「…っ!鳴…」
2年前のあの感覚。忘れるはずなかった。
私のファーストキス。
頭が真っ白で、教室の入口に人影が現れた事に気がつく余裕なんてなかった…
「何してんだよ!?」