「橘くん、私橘くんのことが好きです
付き合ってください」

勇気を振り絞って言った言葉は

「ごめん、俺君のことあまり知らないから」

そんな一言で断られた。

私は毎日君と話してる

でも君の記憶は一日しかもたないらしい

君の脳は、中二の時から成長しない

だから高校で出会った私とは、毎日が『はじめまして』

「そっか、だよね」

努めて明るく言う

君も自分の記憶が一日しかもたないってことは知ってる

だってこのことは君から聞いたんだもん

絶対に忘れるハズがない

まあそれは、私の脳に問題があるからなんだけど、ね