来魅華side



私は今、迷子だ。



人の波が押し寄せてきて、未来とはぐれてしまった。



どうしよ〜!



そう思っていると、誰かが声をかけてきた。



「どうしたの〜?きっみ〜」



チャラいやつらが私に話しかけてきた。



「どうもしてないけど」



あぁ、やだ。はやく未来を見つけたいのに…



「誰か待ってるの?」



「違います」



「じゃぁ、俺らと遊ばない?」



「嫌です」



「いいじゃ〜ん」



私は腕を掴まれた。



さすがにムカついて、半殺しにしようかと思ってる時、名前を呼ばれた。



「来魅華」



え?



その声の主は未来で声のした方に振り向くと突然口が塞がった。


「んっ…んんっ…」



唇が離れると、私はすぐに酸素を取り込んだ。すると、未来は殺気を出しながら口を開いた。



「僕の彼女だけど、何か用がある?」



「「す、しゅいませんでずだ〜!」」



そう言ってチャラいやつらは
逃げていった。



「未来!息止まるかと思った!


しかも、声でちゃったし…恥ずかしいじゃんか!!


しかも、こんな人がたくさんいる人達の目の前で…」



「いいよ、見せつけとけば。クーちゃんにも手はだせないでしょ?」



「そう…だけど…」



「もう一回キスしてほしいの〜?」



「ち、違うし!このキス魔…!!」



「そう言われるのは仕方ないかなぁ!」



「なんで喜んでんの!」



私の夏は未来と熱々に終わった。