悲しみの舞華(まいはな)




来魅華side



海に着くと、荷物を自分の部屋に置いて、更衣室に着替えに行った。



さすがに早い時間で、誰もいなかった。



私と雨里は水着に着替えて髪をくくると、外に出た。



雨里はツインテール。私はポニーテールの横ぐくり。



私はパーカーを着たけど雨里は着なかった。



すごいね…



「あ!クーちゃん!」



未来はの海パンに、上にピンク色の半袖のパーカーを着ていた。(水につけても大丈夫)



「脱がねぇのか?」



湊がそんな事を訊いてきた。



「うっ…脱ぎたくないけど…
入りたい…」



「あ〜も〜さっさと脱ぎなさい!」



「はい〜(泣)」



私は渋々パーカーを脱ぐと、未来が顔を真っ赤にしていた。



「未来?どうしたの?」



「ちょっと来て…」



未来は私の腕を引っ張って、みんなが見えない所まで来た。



「未来…?」



「可愛すぎ…その姿誰にもみしたくない…」



「それは無理かも?それに私は全然可愛くないよ?」



「無自覚なんだから…もし他の男に連れてかれて、こんなことされたらどうすんの?」



未来は私の頬を覆って触れるだけのキスをした。



「こ、これは未来がやったから…!そ、それに私は強いし大丈夫!」



「心配…。でも、僕がついてるから」



「うん…ありがと…」



「クーちゃん、もう一回キスしてもいい?」



「え…なんで?」



「お願い!」



「分かった…でも触れるだけだから」



「うん!」



未来が私にキスをして唇を離そうとした時、未来が舌をいれてきた。



「ん…!?んん…ぷはっ」



「ビックリした?」



「未来!触れるだけって!」



「クーちゃんが危機感感じてないからお仕置き!もし、捕まっちゃったらこんなことされちゃうよ?」



「それはやだ!けど…今の…未来のは別にいい…」



「え!?」



「で、でもやる時は言ってね!」



「は〜い!」



もう、未来はすぐに
調子にのるんだから…



「ねぇ!クーちゃんって胸大きいよね!Eカップはあるじゃない?」



「未来の変態!どこ見てんの!」



「全部…?」



「も、もう!」



私は後ろを向いて歩き出すと、小石につまづいて転んだ。



「クーちゃん、大丈夫?」



「痛い…(泣)」



私は涙目になりながらこっちにきた未来を見上げた。



(え〜今の心境は来魅華が涙目プラス上目遣い状態になっているので男子は絶対萌えますよね〜、はい)



「クーちゃん、それ反則…」