悲しみの舞華(まいはな)




未来だけが残って、他の皆んなが帰ると、雨里と雷樹が来た。



「大丈夫!?」



「うん、そんなに心配しないで。私の身体はもろくないから」



「一様、女なんだぜ。お前も」



「一様って何よ」



「一様は一様だ」



「ふん!」



「来魅華、今日はある奴らを
連れてきたの」



「だれ?」



「入ってきて」



入ってきたのは、『龍道』の幹部以上の全員だった。



「来魅華、僕を庇ってこんな事に
なってしまってすみません!」



「来魅華、本当に悪かった!」



「来魅華、マジでごめん!」



「「来魅華、ごめんなさい!!」」



みんなが床に膝をついて、土下座しながら言った。



「別にもういいよ。あと、罪悪感感じるから頭上げて立って」



そう言うとみんなが立ち、もう一度頭だけさげた。



「だからやめてってば!もう…」



「「「「「うん」」」」」



「あの、来魅華。少しだけ話があるのですが、いいでしょうか」



「別にいいよ?」



「2人っきりにしてくれませんか?」



「クーちゃんはそれでいいの?」



「うん、未来。大丈夫だよ」



「そっか…じゃぁ、外で待ってるね」



「うん」



2人っきりになると少しの沈黙が続いた。