来魅華side

未来…ありがとう、ありがとう。


教室に戻ると、拓人がまた
話しかけてきた。


「何か悪い事を言ってしまった
みたいですいません」


「いいえ。大丈夫です」


「そうですか…。あっ、魅華さん。
今日、『龍道』の倉庫に来てもらえませんか」


「なんでですか?」


まさか…拓人貴方は…


「大切な話があるんです」


私に…


「ここでお願いします」


もう一度…


「分かりました…。不来美魅華さん、
『龍道』の姫になってくれますか」


姫になれというのか。


「すいまs「ダメだよ。ミィちゃんは
僕達の姫だから」


「貴方たちは?」


「『光華』だよ」


「こう…か…ですか」


「そうだよ?ミィちゃんは僕らの姫であり
大切な仲間だ。だから、わたせない」


未来は最後の言葉をドスの
きいた声で言った。


仲間…
私も、私も


「大切な仲間だから。ごめんなさい。
私は、未来たちの元にいたいんです」


「そうですか…分かりました」


仮転入1日目は
このようにしておわった。


今の私は、まだ気づいてなかった。
クゥちゃんが死んだ原因が…
–––––が関わっていたなんて知らなくて。