唯一の愛をキミに【完】

そして次の日、目を覚ました俺は見覚えのない天井に一瞬思考が止まった。


あぁ、そうだ。昨日眠ってしまった唯の隣でいつの間にか寝てしまったんだ。


味噌汁と焼き魚の美味しそうな匂いがする。


「あっ、上原くん。起きた?」


ちょこんと寝室の扉を開けて顔を覗かせた唯は水色チェックのエプロンをつけていた。


「昨日突然呼んじゃってごめんね。しかもわたし先に寝ちゃって…上原くん、帰れなくて困ったでしょう?」


「俺を呼んだことを覚えてたんだ?唯、かなり酔ってたみたいだから覚えてないと思ったけど」


「所々は覚えてて…あっ、何か迷惑かけなかった!?」


「全然。唯の酔ってる可愛い姿が見られてよかったよ」


俺がそう言うと唯の顔は瞬く間に赤く染まった。


「酔ってるところなんて…恥ずかしいよ…」


「そんなことないよ。そのエプロン姿も新鮮でいい。可愛い」


「あっ…あの!朝ごはん、和食なんだけど、作ったの。良かったら上原くん、食べていく?」


「うん、食べたい」


リビングに行くとそこには炊き立ての白米にだし巻き卵、鮭の塩焼き、ほうれん草の白和えとキュウリの浅漬け、豆腐と大根の味噌汁が並んでいた。