いつもと違う反応にエリックは目をまん丸くした。
「…ユラ、耳弱いの?」
「……っ…違っ…」
「…ふぅー…」
「…ひゃ、ぅっ…!」
再び耳元で囁かれて変な声が出た。
するとエリックは悪戯っ子の様な顔をした。
「…可愛い弱点見っけっ♪」
「……っ…」
いじわるっ…
涙目で頬を膨らませながらエリックを見上げると
「……っ…」
エリックがバッと離れて背中を向けた。
「…エリック?」
今度は私が目をまん丸くする番になった。
だけど気づいた。
「エリック…顔真っ赤…」
「う、うるさい!」
そしてエリックは真っ赤な顔で私の唇を塞いだ。


