「エ、エリックっ…?」
突然の事で声が変になってしまった。
「何当たり前の事聞いてるの?君はすぐに職を投げ出すような無責任な子じゃないのは分かってるよ。それに君以外に私のお嫁さんは務まらない。この幸せは嘘になんかしてたまるか。」
「エリック…ありがとう。」
「だけど、たまには私にも構ってくれよ?」
「ふふっ、はいはい。」
そしてエリックの顔が近付いてきて…
「んぅっ…」
ゆっくりと唇が塞がった。
「んっ…ふ…ぁ…」
啄むキスから次第に角度を何度も変えての深いキス。
頭が真っ白になって、ユラは無意識にエリックの首に腕を回していた。
「……っ…」
ちゅっ
リップ音を鳴らして唇が離れる。
「………?」
突然離れたエリックをユラは不思議そうに見つめる。
「…もう…誘ってるの?」
エリックがスルッとユラの鎖骨を撫でる。
「んっ…」
ピクッと跳ねるユラにエリックは理性が切れかかかっていた。
「…誘ってる。」
「……っ…!」
顔真っ赤にしながらそうぽつりと呟いたユラに、遂にエリックの理性が切れた。
「…せっかく我慢してたのに…そんなこと言うから止まらないかも。ユラが悪いんだからね。」
「…うん。……っ…あっ…んっ…」
2人は甘い夜を過ごした。