そしてそれぞれの部屋に戻って休む事になった。
城へは明朝に帰る。
ヒュジン様にも手紙でそう伝えてある。
「ユラっ!」
「エ、エリック…」
そんな私達はというと…
1つの布団に一緒に入って抱き締め合っていた。
本当は警備しなければいけないけど
ライ伯父様やチェスさんが気を利かせてくれた。
「夢みたいだよ。ずっとこうしたいと思っていたユラが腕の中にいる…」
「…夢じゃないよ。でも、私もそう思った…。本当にエリックは私の事が好きなの?幼馴染みとしての好き、じゃないよね…?嘘だったらもう立ち直れない…」
「もう、ユラ…疑ってるの?私は君を1人の女の子として好きなんだ。それにただの幼馴染みには抱き締めるのも口付けするのもその先もしたいと思わないよ。ユラだからしたいと思うんだ。」
するとエリックはするっと私の首筋を撫でた。
「んっ…そっか…ねぇ、エリック。」
「ん?」
「今私は大勢の騎士団を束ねる総団長。責任や任期もあるからすぐにはこの職を離れることは出来ない。だからもう少し、待っててくれる?貴方のお嫁さんになりたいって気持ちは変わらないから。」
「…ユラ…」
エリックは目を見開いたが、すぐに笑顔になった。
そしてぐるんと視界が変わって私はエリックに押し倒されてる形になった。


