そしてその夜。
「…そうですか。ではやっと2人は恋人同士となられたのですね?」
話を聞いたカルナがそう言った。
「はい。えっと…カルナ様…」
「ユラさん、大丈夫じゃ。逆に気付かない方がおかしいですよ。こんな鈍感なカルナでも気付きましたからな。」
「お、お爺様…!」
カルナ様は顔を真っ赤にさせていた。
「そう言えば、ユラちゃん。カルナを助けて海に落ちたと聞いたが、怪我はなかったか?」
「はい。おかげさまで。」
「そうか。エリック様まで落ちたと聞いた時はヒヤッとしましたがね。カルナを…孫を助けていただき感謝します。」
カロット様が頭を下げる。
続いてカルナ様も頭を下げた。


