「…ユラ…」
「……っ…」
私だって…
そうなる事を望んでいた…
だけど…そんな事、許されるわけがない。
だからけじめの為に貴方が王になった直後に“約束”を取り付けた。
騎士として貴方の側にいるという約束を。
だけど今、貴方から嬉しい言葉を聞けた。
本当だったら…今すぐ頷きたい。
だけど私は城にいるいくつもの騎士軍を束ねる総団長。
この肩書きが私を縛り付ける。
だめ…
「ユラ…」
「……っ…」
…でも…もしも、何もかも忘れて良いのなら…
1人の女の子として接して良いのなら…
許して、貰えるのなら…
私は…
「……っ…私も、好きっ…エリック…貴方が、好きっ…」
許されるならば、私は…恋人としてあなたの側にいたい…


