「…私が王になってからもユラは私の従者として“約束”通り私の側にずっといてくれた。今まではそれで満足だった。」 「陛下…?」 「だけど今回、ユラは私の知らない間に居なくなった時、海に落ちた時、私は心臓を握り潰される思いだった。」 「……………。」 「身分の違いを感じてけじめの為に“約束”を取り付けたんだと思うけど、もう無理だ。…私はユラが好きだ。幼い頃から好きだった。これからは主従関係と共に恋人としても側にいてほしい…」 「……っ…!」 私は目を見開いた。