「…何かこう見てると子供に見えるな。」
「…そうね。」
城とは違う陛下とカルナ様。
端から見れば誰もが子供に見えるくらいのはしゃぎ様だ。
「ユラー!」
「はい?……んぐっ」
名前を呼ばれて返事をすると
笑顔の陛下が目の前に来て口に何かを突っ込まれた。
「どう?」
「…美味しい、です。」
もぐもぐと食べてみると口の中に甘い汁が広がった。
「それね、ビワなんだって!お酒にも使えるんだとか。」
「おぉ、それはいいですな。城に買って帰りましょう。」
お酒好きの伯父様がノってくる。
そして結局ビワと他の果実などを買った。
「伯父様、買いすぎですよ?」
「いやぁ、土産だ土産。」
「はぁ…」
呆れる…
そんな私達をある人物が見ているなんて気付かなかった。