そしてしばらくしてカロット様、カルナ様、陛下でお話があるらしく私達は一旦別行動になった。
その時の陛下は仕事だからきちんとしていたけど、どこか寂しそうだった。
「……………。」
「…ありゃあ帰ってきたらまた離れんだろうな。」
「…そうね。でも仕事はきちんとやる人だから。」
「お前も大変だな。身分の違う幼馴染みがいてよ。」
「もう慣れたわよ。それより早く仕事しなくちゃ。」
そんな事を伯父様と話しながら陛下達を見送った。
カロット様は先王の元側近。
先王が亡くなられた直後、城を出てこの街の長老として孫のカルナ様と過ごしていたとか。