そして陛下の気持ちが落ち着いて、
改めてカロット様の屋敷にお邪魔した。
「カロット様、お久しぶりです。諸事情でご挨拶が遅れて申し訳ありません。」
「おぉ、ユラさん。お久しぶりですな。クラハさんの事は聞いております。今はユラさんが総団長となって頑張っているのですな?辛い事があれば、私で良ければ話し相手にはなりますぞ。」
「ありがとうございます。」
「…ところで…エリック様はどうしたのじゃ?」
「あ…えっと…」
先程から陛下はずっと私の側を離れない。
今もぴったりと私にくっついている。
「…陛下…」
私は小さく息を吐いた。


