タッタッタッ 「父様、お帰りなさい!」 「おぉ、ユラ。私がいない間変わった事は無かったか?」 「はい。父様こそ隣の王国、どうでしたか?」 「ん、流石と言うべきか…一際貧しい街は無かった。」 「そうですか…?」 「あぁ。とっても良い国だったぞ。」 父様は嘘がない笑顔でうんうんと2回頷いていた。 よっぽどいい国だったのね。 私は他の騎士達に囲まれている父様を見てホッと胸を撫で下ろした。