“ユラーっ”







“…どうしました?エリック陛下。”








“…えっ、ユラ…?どうしたの?急に…”










“…あなたは、この国の王になり、私は王宮騎士団一軍の軍団長になりました。もう今までの様に話す事は出来ません。”








“そ、そんな…ユラだけは皆みたいゆ変わらずずっと私の幼馴染みでいてくれると思ったのに…ユラまで私が王になった途端そうなるの…?”







“……っ…申し訳…ありません。”







“ユラっ…”










“ですが、お約束致します。これからは王宮騎士として、必ず貴方をお護り致します。貴方のお側にいます。例え、何かを犠牲にしてでも…”









“……っ…!そっか、分かった。じゃあこれからはお前は騎士として私の側にいてくれ。私の知らない内に私の前からいなくなるのだけはやめてくれ。…約束だよ。”








“…はい、お約束致します。”











エリックが国王陛下になった直後に交わした約束…










この日、ユラはエリックへの想いを封印した。










今思えば、私は、こうなる事を何処かで分かっていたのかもしれない…









だけどわざと気づかないふりをしていたのかもしれない。







貴方と私は王と部下。











想い合ってはいけない。








だから、私は騎士として貴方を護る。








王宮騎士として貴方の側にいる。









貴方と交わした“約束”だもの。