「…ごめん、何かバカバカしくなってきて…それに貴方もまだまだ子供だと思ってね。」
「なっ!…むぅ、子供って…ユラと2つしか変わらないじゃん…」
「だけどさっきの焦り様は子供だったよ?」
「…そりゃ焦るよ。ヒュジンとは違って身内みたいで私に一番近い存在の君に嫌われたかと思ったし…」
「…そんな大袈裟な…」
「…だって私の全てを知ってるのはユラだけだし。ヒュジンは私が王になってからの側近だし、そうでしょ?」
「それはそうだけど…」
「…と、とにかく、許してもらえたってことなのかな?ほら、それだったらそろそろ寝てよ!もうすぐ時間だし…」
「ちょ、エリック?」
身体を倒されて掛け布団を顔まで覆われた。
慌てて顔だけ出すと私はふふっと笑った。
「…ほんと、子供。」
エリックの顔が耳まで真っ赤。
「お休み!」
「うん、お休み。ねぇ、エリック、私が寝るまで頭撫でて?」
「えぇ!?」
「お願い。」
「…分かった。…子供はどっちだか。」
そしてエリックに頭を撫でられて、嬉しく思いながら私は眠りについた。


