「ほら、ユラ。ちゃんと飲まないと治らないよ?」
「…やだ。」
「やだじゃない!」
「いやだ〜(泣)」
私は薬がこの世で一番大嫌いなのだ。
「うぅ〜…」
少し涙目になると
「う…泣いてもダメだよ。」
ユラの涙目に一瞬ピタリと止まるがまたにっこり笑顔になる。
「…うぅ…」
「…はぁ…、これはユラが悪いんだからね?」
「えっ…、……んんっ…!」
エリックが薬と水を口に入れたかと思えば
気付いた頃には私はエリックにキスをされていた。
「んんっ…んぅっ…」
逃げられないように頭を押さえられて
舌で私の口をこじ開ける。
そして私の口が開くと口内に少しぬるくなった水と薬が入ってきた。
ゴクッ
反射的に飲み込むとエリックの唇が離れた。


